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7月10日、第5回研究発表会を開催します!

第5回日本奥山学会研究発表会を開催します。

日時:2016年7月10日(日) 13:00-17:00
場所:関西学院大学法科大学院
資料代:500円(日本奥山学会員、学生は無料)

記念講演: 多種共存の森―その仕組みと恵み
講師:   清和 研二 氏

他研究発表

「協働による環境共生型の森林管理のあり方―赤谷プロジェクトを事例として―」

          上智大学大学院地球環境学研究科 伊藤純子氏 

「きらめ樹間伐の実践と成果」      日本熊森協会岐阜県支部 松浦利重氏

「野生グマを飼育して分かったこと」   日本熊森協会研究員 水見竜哉氏

 
チラシはこちら

 

7月12日第4回研究発表会を開催しました

記念講演は、北海道で羆塾をされている岩井基樹氏による、「Let's teach our bears well~教えて生かす、切り札はベアドッグ~」でした。

「ヒグマの生息地の中」に住んでいる岩井氏ですが、本来のヒグマの習性を知りつくし、上手く共生しながら調査を行い、ベアドッグと共に、ヒグマが人里に降りてこないよう、追い払いを行っています。ヒグマに名前を付けて個体を識別することで、個体ごとに性格が違うことや、また全てのヒグマに共通する習性を見出しておられます。様々なエピソードを交えながら、大変興味深いご講演をいただきました。


研究発表では、日本福祉大学の山上俊彦氏が「
最近のクマ類生息個体数推定を考える」と題して、行政が野生動物の生息頭数の推定に使っている階層ベイズ法に関しての分析を発表されました。

西宮甲山ライオンズクラブの関亥三郎氏は長年渓流釣りをされてきた経験から、渓流魚の生息環境がいかに変化し、生息しづらくなっているかを調査し、発表されました。

日本熊森協会で国際部長をされている米田真理子氏は、ナショナル・トラストの歴史について語られ、日本ではどういう活動をするべきか話されました。





 

今年度の研究発表会

2015年712日 第4回研究発表会
時間:13:00~17:00 

於:関西学院大学法科大学院 (定員80名)


記念講演:Now! Let's teach our bears well.

     -- 教えて生かす、切り札はベアドッグ」
        岩井 基樹 氏(一般社団法人 羆塾)

研究発表:
「渓流魚はどうなる?」「最近のクマ類生息個体数推定を考える」「ナショナル・トラストの歴史と展望」など


お申し込みは、日本奥山学会事務局まで
TEL:0798-22-4190 FAX:0798-22-4196
email: contact@okuyama-society.org

 

6月29日(日)第3回日本奥山学会研究発表会を開催しました。


延べ80名の参加者が関西学院大学法科大学院の講義室に一堂に会しました。

講演会の動画はこちら




記念講演では、中根周歩先生がたくさんのデータを基に、放置人工林を天然林に戻すと土壌の保水力を高めることを示してくださいました。「間伐一本で70リットル保水力増」という言葉がとても印象的でした。

特別講演の高槻成紀先生は「シカ問題は森問題」として、植生とシカの関係についてお話しくださいました。とても印象的だったのは、先生の生き物や自然に対する考え方でした。「リンク」(生き物のつながり)について「はなつまみ者」と思われがちな虫達の自然界での働きも示してくださいました。

調査発表としては、松枯れ対策に炭まきが有効だと考え、活動している群馬県の川嵜實氏が実践の結果を発表されました。他にも岡山県の高野信男氏が自身で行っている間伐活動によって自然林が戻って行っている様子を報告しました。野生動物に関する調査では、家田俊平氏が、人間がシカの死骸を放置していることや、熟した柿の実を収穫せずにいることでツキノワグマの食性が変化しているということを、自動撮影カメラや痕跡調査から示しました。

また、講演会については、動画で当ページに掲載いたします。
 

6月29日、第3回奥山学会研究発表会開催します

2つの講演と、3つの研究発表、報告を行います。

現在、全国で大問題となっている奥山人工林問題シカ問題の権威である研究者の方々にご講演いただきます。

広島大学名誉教授の中根周歩先生が、「水源の森としての奥山保全の意義」という演題で、麻布大学教授の高槻成紀先生が「シカ問題は山問題ーシカと植物の関係という視点から」という演題で、ご講演くださいます




中根 周歩:

1947年生まれ。大阪市立大学大学院理学研究科博士課程修了・学位取得。日本生態学会の幹事長、学会誌編集委員長などを歴任。2000 年代には、国土交通省が計画した吉野川可動堰の代わりに、放置人工林を適正に間伐することにより、土壌浸透能が回復し、森林の治水機能が改善するという”緑のダム”構想を膨大なデータをもとに提唱し、国交省や林野庁に衝撃を与えた。


高槻 成紀:

1949年生まれ。東北大学大学院理学研究科卒。シカの研究者がほとんどいなかった約40年前から、宮城県の金華山のシカを、その後、岩手県五葉山のシカを研究し、大学院生を指導しながら、ヒグマ、ツキノワグマ、ニホンザル、タヌキなどの生態学研究も手がけるほか、スリランカのアジアゾウ、中国のジャイアントパンダ、モンゴルのモウコガゼル、タヒ(野生馬)なども研究する。自然から動物を切り取るのではなく、自然の中にあるままの動物をよく観察するという姿勢で、生き物はお互いにつながって生きていることのすばらしさを記述し、その成果を社会に伝えている。著書に「シカの生態誌」(東大出版会)、「野生動物と共存できるか」、「動物を守りたい君へ」(いずれも岩波ジュニア新書)等。



 

日本奥山学会誌 第1号発行しました

販売終了しました。

2012年に開催された第1回日本奥山学会研究発表会の報告として、
「第1回日本奥山学会誌」を昨年末に発行いたしました。

今後昨年の第2回日本奥山学会の学会誌も発行していきます。

購入をご希望の方は、日本奥山学会事務局にお問い合わせください。

定価800円

 

第3回 日本奥山学会研究発表会を開催します


第3回 日本奥山学会研究発表会
を 2014年 6月 29日 (日) に関西学院大学(兵庫県西宮市)で開催します。

現在、研究発表および実践発表をする方を募集しています。
申し込みは日本奥山学会事務局お問い合わせまで
締め切りは2014年4月30日(水)です。

たくさんのご応募お待ちしています。
 

8月25日 第2回日本奥山学会発表会 速報

学会開催地の兵庫県西宮市は、この日、1時間の降雨量78ミリという、朝から観測史上最多の猛烈な雨。JRが

ストップするなど交通機関に大きな乱れが生じました。

 

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傘を差しながらの案内係

こんな中、学会発表会を開催。人間活動による気候変動のしっぺ返しを思いきり知らされながらスタートしました。

 

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「日本奥山学会は、奥山保全・再生に向けて、国の政策を、野生動物たちの生命を尊厳する方向に転換させるため、勇気ある使命感にあふれた研究者の発掘・育成を行います。

化石燃料を燃やすことによって出てくる硫酸や、自動車の排気ガスから出てくる硝酸などの大気汚染物が、樹木の根を枯らしたり、根に土中の水や養分を与える役目を果たしている菌根菌を殺していると言われます。市民

として、それらの仕組みなどを、今日、勉強しましょう。
 市民が力をつけないと、衆愚政治になってしまい、国が
正しい方向に進めなくなります。」(日本奥山学会 森山会長のあいさつから)

 

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「みなさん、日本奥山学会の会員になってください」

(日本奥山学会を指導してくださっている、元広島大学教授西川先生のあいさつから)

 

 講演会の動画はこちら


●記念講演 「菌類が支える森」小川眞氏(大阪工業大学客員教授)

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「まず、地球環境を守らないと、人間は守られないよ。大昔、石炭ができたのは、当時、地球上に菌類が

いなかったからだ。今、ナラ枯れで、100年200年の木がどんどん枯れていっているが、100年200年の間

全く起きなかった地球環境の変化が起きているということだ」

地理的にも年代的にも巨大なスケールの話が続きました。目の前の小さな事ばかりに気を取られていて

は、大きな流れがわからなくなるということがよくわかりました。

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休憩時間に、小学校5年生の「キノコ博士」が、あこがれの小川先生にごあいさつ

 

●特別講演 「ミツバチの失踪とネオニコチノイド系農薬の関係」 山田敏郎氏 (金沢大学教授)

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DDTを発明した人は、ノーベル賞をもらったが、今や、DDTは使用禁止になっている。ネオニコチノイド系

農薬の害は、これまでの農薬と比べて格段に大きい。早く使用禁止にしないと、取り返しのつかないこと

になってしまう。

 

●研究発表

・「日本の養蜂業の現状」 尾崎幸仁氏(大阪府立園芸高等学校)

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農薬を使用している水田の近くでは、ハチが飼えない。養蜂業者はみんな知っている。

 

・「シカの食害から植生を守る」丹下研也氏(大阪自然環境保全協会会員)

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シカよけ柵で完全に囲った土地に緑がよみがえったが、草が大きくなり過ぎる。ある程度のシカが、自然

生態系には必要であるとわかった。

 

 

・奥山保全・再生実践活動報告(日本熊森協会)

「人工林皆伐地の広葉樹林化」斉藤義人

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「自動撮影カメラを用いたクマの生態調査」家田俊平

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s-DSC_0259日本奥山学会 室谷副会長

本来、自然は刻々と変化していくものだが、現在、どんどん悪いほうに変化していっている。森の中から

多くの生き物たちが消えていっているのは大変な事態が起こっているということだ。このような問題に対

して、本日の講演や研究発表が、対策へのヒントをいくつも示してくれた。

 

<最後に>

第2回発表会も内容がすばらしく、参加者一同から、大変高い評価を受けました。また、会場の質問者

の質問内容が、どれも的確で、発表者の発表内容の理解を深めるのに大変役立っていたことが印象に

残りました。

準備してくださったみなさん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

 



 

第一回日本奥山学会研究発表会


2012年8月26日、元広島大学教授西川節行先生のご指導を受け、奥山における生物大量消滅の現状調査や原因究明、奥山復元・再生方法の研究などに取り組む研究者の発掘・育成をめざして設立された日本奥山学会が、大学の教室を借りて、第1回の研究発表会を持ちました。


発表の動画はこちらから。



3名の研究者のみなさんが、それぞれすばらしい発表をしてくださいました。また、熊森協会のスタッフたち3名も、これまでの活動報告を短くまとめて発表させていただきました。

 

奥山生態系の大荒廃と復元・再生に関する研究発表の場を設けさせていただいたことによって、研究対象物に負担をかけないという研究者としての倫理観をしっかりと持ち、中立の立場で、自身の良心に従って正義感いっぱいに自由に奥山研究をすすめる研究者が発掘・育成されることを願っています。